【制作者感言】
作るに当たって気を付けた点は、作品のコンセプトとして「雨を表現した曲」なのか、「雨の日に聴きたくなる曲」である事かという微妙なニュアンスを製作者のみんなにどう伝えるかです。理想は「雨を連想でき、かつ雨の日に聴きたくなる曲。そこに感動もあれば尚いいよね」ですが、そこまでがんじがらめにする事で各自の色が薄れてしまっては元もこうもありません。
当初、楽曲のイメージ像として3つ候補を上げていました。キリンジの「雨を見くびるな」、Brand New Heavies の「You Are the Universe」、そしてカーペンターズの「雨の日と月曜日は(原題:Rainy Days and Mondays)」がそれにあたります。そこを基盤に全曲インストに変更して、かつ、くつろいで頂くにはどういう楽曲をお届けすればいいかを随分考えたのですが、今作では身近なもの、馴染みのあるもの、容易く想像できるものを音楽で表現していただく事にしました。これによって、演奏者、作曲者が表現する世界が、リスナーの方にも共感しやすいものになるのではないかなと考えたためです。